長崎くんちの舞台「お諏訪さま」 ~長崎紀行
350年の歴史を誇る大祭「長崎くんち」
長崎駅に到着し、路面電車の案内図を見ると「長崎くんち」が行われる「諏訪神社」がすぐ近くにあることが分かり行ってみることにしました。
最近見たテレビ番組で、「長崎くんち」の特集をやっていました。
なんでも、氏子である長崎市内の各町を7組に分け、その年に当番になった町のみが「演し物」と呼ばれるさまざまな演目(奉納踊)を奉納するのです。
つまり、7年に1度当番が回ってくる訳で、重量が130~150㎏の傘鉾(山車)を担ぐために、残りの6年間は毎日休むことなく「おくんち」の当番のために体を鍛え続けているそうです。
驚きの思いも手伝って、諏訪神社を見てみたいと思ったのでした。
この鎮西大社・諏訪神社は、創建は寛永2年(1625年)
当時はキリスト教が広まり、他教を排斥し市内の社寺は破壊されることが多かったようです。
そんな中諏訪神社は再興され、長崎奉行の援助をうけ祭日を制定、祭礼が行われるようになりました。
神社の大祭(長崎くんち)は、絢爛豪華で異国情緒のある祭りとして日本三大祭のひとつに数えられ、国の重要無形民俗文化財に指定されているそうです。
参道入り口はとても大きく立派な鳥居が構えられ、約193段の石段を登ったところに本殿があります。
さすが古い歴史を誇る神社、立派です。
ここが、あの勇壮なお祭りの舞台となるところかと思うと、感慨もひとしおって感じです。
境内の端っこに「おくんち」の山車が収納してあるのを見つけました。
ガラス越しに写真を撮ってみたけど、今一つ分かりにくい・・・(*_*)
「諏訪神社」縁結びのスポットだった!
諏訪神社は厄除けと、縁結びのパワースポットとしても有名です。
江戸時代より、この参道の敷石に「男石」と呼ばれる丸い形をした石と、「女石」と呼ばれる六角形をした石が埋め込まれていて、この二つの石を踏んだ後、本殿正面にある「陰陽石」を踏んで参拝すると縁結びの願いが叶うと言われています。
わたしは残念ながら、思い付きの参拝だったので石の存在を知らず、確認できていませんが、願がある人は単にお参りするよりより効果が期待できそうですね(^^)v
本殿の階段下に奉納された、さざれ石が飾られていました。
境内から町方の様子が眺められます。
途中に「祓戸(はらへど)神社」があります。
参拝すると、罪穢れを拭い去ってくださるので、心身共にすっきりします。
こんな狛犬ありますか? 初めて見た気がするのだけど・・・
立った狛犬と逆立ちした狛犬のセットです。
帰り道で目にしたのは、買い物帰りと思しき地元の奥様が、諏訪神社の前を横切るときに、神社のほうを向いて深々とお辞儀をされていました。
本当に地元の方々に大切にされているのですね~ 「お諏訪さま」!