ウイーン~ リング通りを歩く
ウイーンの散策はリング通りから
ウイーンの市内をグルっと環状に取り巻くリング通りは
かつての帝都の中心を敵から守っていた巨大な城壁の跡です。
城壁は二度にわたりオスマン帝国の襲来から街を守りましたが
時が移ろい街が近代化すると共に取り壊され、現在の大通りが建設されたのです。
ウイーンの観光はこのリング通りを徒歩で・・
あるいはリングに沿って延びるトラムに乗って始めるのが一押しです。
なぜなら、リング通りに沿ってオペラ座、新王宮、美術史博物館、自然史博物館・・
市庁舎、などなど歴史的な、そしてモダンな建築物が並んでいます。
それでいて、美しい街路樹と建物を彩る庭の植栽が道行く人の憩いとなっています。
音楽の都の象徴~ウイーン歌劇場
わたしの滞在するホテルの最寄のミッテ駅から、U4の地下鉄に乗り
2つ目のカールスプラッツ駅で降りて、エスカレーターで地上へ上がってきます。
そうすると、すぐ目の前に歴史を感じさせる重厚なオペラ座が姿が現します。
ハプスブルグ家の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世統治時代に
都市計画として歌劇場は建設されました。
第二次世界大戦で甚大な被害を受け、戦後再建されて1999年に民営化されています。
内部も金色と赤に統一されて、中世の豪華で優美な造りを継承されているのだとか。
ウィーンフィルの本拠地でもあり、冬場のオペラシーズンの他
夏場にはコンサートを楽しむことができるようです。
ガイドブックでお馴染みのモーツァルト像
オペラ座前から街路樹の新緑が眩しい歩道をそぞろに歩きます。
5分も歩かないうちに、出入り自由な柵のある公園?に出ました。
この花で作られたト音記号は、良くガイドブックに載っているもの!
今は、白い花でちょっと地味なト音記号だけど。
ブルクガルテン(王宮庭園)の端っこにあるモーツァルト像です。
この先に王宮があり、広大な庭はここまで続いているんですね~
綺麗な花が咲いて、静かで落ち着いた庭。
人影もまばらでたくさんあるベンチで、ゆっくりくつろぐことができます。
双子のような美術史博物館と自然史博物館。
さらに散歩の足を進めていくと、対面の道沿いに
向かい合って堂々とした建物が2棟見えてきます。
このよく似た2棟の建物は、19世紀後半に建てられたネオルネッサンス様式で
宮殿のような豪華な外観ですが
ハプスブルグ家が収集した膨大なコレクションが保管された博物館です。
特に、美術史博物館のたくさんの作品はひと言では紹介しきれません。
ブリューゲルの作品群で、誰もが知っている「バベルの塔」
フェルメールの「絵画芸術」
ベラスケスの「バラ色の衣装のマルガリータ王女」
ラファエロやルーベンス、クリムト・・・
本当にすごい面々の作品がいっぱい!
この美術史博物館を見るためだけにウィーンを訪れても損はないくらいな!
このそっくりな博物館の向かい合う中央はマリア・テレジア広場となっています。
中央にオーストリア女帝マリア・テレジアの像。
この子だくさんの肝っ玉おっかさんは、いつも人気があります。
像の周りには人がいっぱい!
王宮になりそこねた新王宮
マリア・テレジア像の視線の先には、リング通りを挟んで新王宮の門が見えます。
門の中に入ると、広い敷地に騎馬像を従えた立派な建物。
新王宮です。
19世紀に計画され、新たな王宮となる予定だったのが
ハプスブルグ朝の終焉により実現しなかったのだとか・・・もったいないなぁ~
今は、ベートーベンやシューベルトが奏でた楽器や古い楽器。
武具や甲冑を展示する中世武器博物館となっているそうです。
これって、国会議事堂?こっちは市庁舎?本当に・・・?
新王宮を出て、ほんのすぐのところに国会議事堂が。
なんか、こんなおしゃれなところで議事の審議をするの~?
お堅いイメージなのに観光気分になりそう (^^;)
さらにその先には、市庁舎がみえてきます。
ホントに素敵な建物なのですが
残念ながら、メンテナンス工事中でまったく雰囲気が違うので
写真をほとんど消しちゃってます (*_*;
やっぱり、工事部分を隠した写真ですねぇ~ (^-^;
それでは、どこかから引っ張ってきましょう!
(ウイキペディアより)
さすが、かつてのハプスブルグ家のお膝元!
リングの周りだけでも、これだけ見て楽しめるところが・・・
恐るべし、ウィーン‼
意図せずしてウイーンネタでシリーズ化になってしまいそうです (^^;)