ウィーン ~宮殿を巡る その➀(王宮)
ハプスブルグ家歴代君主の居城ホーフブルグ宮殿
ウィーンの街の中心、リングの内側にハプスブルグ家歴代皇帝が住んでいた
ホーフブルグ宮殿(王宮)があります。
広大な敷地内には、旧王宮、新王宮、オーストリア国立図書館、
アウグスティーナ教会、アルベルティ―ナ美術館、王宮庭園、乗馬学校など、
多くのの施設、見どころが目白押しです。
アクセスはオペラ座のすぐ裏手から、地下鉄ヘレンガッセ駅から、
あるいはマリア・テレジア広場前の新王宮サイドからも行くことができます。
王宮入り口にあたるミヒャエル門は4体の大きな彫像が特徴です。
その前に開けるミヒャエル広場は多くの観光客が行き交い
たくさんの観光馬車が待機し、また観光客を乗せて次々に出掛けていきます。
門を抜けると、広い中庭にでます。
庭の中央にマリア・テレジアの長男で「人民皇帝」と呼ばれたフランツ2世の
立派な立像が目に入ります。
更に進むと、やがて新王宮に続き、マリア・テレジア広場の前の
ブルグ門に出ることができるようです。
旧王宮入場「銀器コレクション」から・・・
ミヒャエル門を入ってすぐの売り場でチケットを購入。
「銀器コレクション」「シシィ、ミュージアム」「皇帝の部屋」の共通チケットで
日本語のオーディオガイド付き、料金15ユーロでお値打ちです。
オーディオガイドをスタートすると「銀器コレクション」からが順路です。
さすが、ハプスブルグ家の収集品です。 半端ないです!
いったいどれだけの人が使うの? ってくらい膨大な量の食器、カラトリー
調理器具の数々。
しかも金や銀製、多分当世一流であったはずの磁器、その他装飾品!
このナプキンの畳み方は、独特で伝統的な物だそう。
日本の磁器も。
本当に膨大だし、オーディオガイドが詳しいので見ごたえがあります。
絶世の美女、エリザベート皇妃(シシィ)
「銀器コレクション」の次は、「シシィ、ミュージアム」の見学となります。
ところが、この「シシィ、ミュージアム」と次の「皇帝の部屋」は
残念ながら写真撮影が禁止となっています。
数奇な運命をたどった美しい「シシィ」を記録に残せないのは本当に残念です。
「シシィ」とは皇妃エリザベートの愛称です。
シシィ、ミュージアムに入る前の控えの間の壁には
幼い頃から、晩年に至るまでのシシィの写真がズラリ展示されていて
その美しさにうっとり・・・ 早く中に入りたくて気持ちが逸ります (*´з`)
王宮見学の人達は、シシィ目当ての人が本当に多いのです!
シシィの生涯
王家に連なるドイツ、バイエルンの公爵家の次女として自由に育った。
姉の見合い相手、従兄でもあるフランツ・ヨーゼフ1世に見初められて
16歳でオーストリア・ハンガリー帝国の皇妃となる。
しかし、オーストリアに馴染めず、生涯にわたり口実を設けて
ウィーンから逃避し続けた。帝国の一部であったハンガリーはこよなく愛した。
エリザベートの悲劇は、息子ルドルフの自殺、そして自らもジュネーブで
無政府主義者に刺され、その生涯を閉じる。
ミュージアムでは、幼い時の暮らしぶりから、結婚に至るいきさつ
結婚後の心理や異常な行動、悲劇的な出来事まで
詳しいオーディオガイドでの案内があり、分かりやすかったです。
身長172㎝、体重45㎏前後、ウエスト51㎝という驚異的なサイズ。
美貌と痩身であることに執念を燃やし
病的なまでに美を追求したと言われています。
実際、驚くほどほっそりとした美しいドレスが何点か展示されています。
数年前の事
ドイツのシンデレラ城のモデルともわれるノイシュヴァンシュタイン城に行った折
ルートヴィヒ2世の従妹としてのシシィを知りました。
ルートヴィヒが心許した数少ない人としての興味でしたが
今は、彼女の並々ならぬ非凡な生涯に興味津々です。
皇帝の部屋
王宮はハプスブルグ家が600年以上住んでいて、2500以上の部屋があったそうです(*_*;
今は、アパートや博物館として利用されているそう。
シシィの夫でもあった、フランツ・ヨーゼフ帝の住居や執務室
そして、シシィの生活の様子も垣間見ることができます。
さすが豪華と言うしかありませんが
ヨーゼフ帝の意外と質素な生活と真面目に執務に励む様子が見て取れ
好感が持てます!
次はマリア・テレジアの愛したシェーンブルン宮殿に行きます。(*^^*)