麗しき水辺の街、ストラスブール。
フランスの北東部に位置するアルザス地方。
首府ストラスブールの中心地は、イル川の中洲であるグランディルと言う島。
運河に囲まれたこの島には、世界遺産でゴシック様式のストラスブール大聖堂があります。
ヨーロッパのあちらこちらで大聖堂を見てきて、その度に感動はするものの、今となっ
てはどれも混同してしまっている私。
もう似たり寄ったりの大聖堂は見なくてもいいや! と思っていたのですが
ストラスブールの大聖堂は本当に美しいです。
建物全体が薔薇色の砂岩で出来ていて、まるで貴婦人のような優美さなのです。
内部はたくさんのステンドガラスで彩られ、動くところは見そこなったのですが
かわいいからくり時計も人気で、動く時間が近ずくと入口前には長蛇の列ができます。
ストラスブールは、ドイツとフランスに代わる代わる統治されるなど、歴史に翻弄され
てきた町で、両国の文化が融合し独特の色彩が旅人を魅了してやみません。
なかでも、白壁に黒い木組みのアルザスらしい建物が並んでいる「プチット・フランス」
ゼラニウムの真っ赤な花が白壁に映えて、まるで絵本をめくったような感動を覚えます。
かつては要塞としての役割を果たしていたことが窺い知れる「クベェール橋」
このクベェール橋の絶好の眺望ポイントのヴォーバンダムなど、見所は尽きません。
アルザス料理と言えば、シュークルート。パリでも食べられますが、本場の味を試して
みました。
下にザワークラウトが敷かれているのですが、まったく酸っぱさを感じることがなく、
良く煮込まれていて本当に美味しかったです。
体調不良が続いて、ヨーロッパの食べ物が苦痛だった私も、やっとホッとできた感じです。
また、フランスでありながら、ドイツの香りが色濃い土地柄だからでしょう、やたらプ
レッツェルをあちこちで見かけますね。
味とモチモチ感はドイツと変わらないようでしたが、まぶしてある大量の塩。
しょっぱいのでこそげながら食べましたが、この塩が何とも味があって美味しかったです。
この使ってある塩こそが、各々のパン屋さんの売りなのかも知れないなぁ~。