大英博物館、やっぱり見て良かった!
<ヨーロッパほっつき歩きの旅>
タダだし行っとかなきゃねぇ~ 大英博物館!
いつも海外旅行では日程に限りもあり、決めた予定を消化することに終始してしまい
いざ帰国したらその都市の印象がなんだか薄いなぁ~ といつも感じます。
この2019年のヨーロッパの旅では時間を取られる美術館・博物館入館はなるべく外して、その街らしさを楽しもう! そんなポリシーをもって旅していたはずなのですが。
イギリスでは多くの博物館・美術館の常設展が無料で入ることができる!
世界最大の展示物を誇る「大英博物館」でさえも例外ではないのです。
『芸術はみんなのものであり、誰でも平等に楽しめるべき』との考え方から・・・
ロンドンでわたしが取ったホテルは、地下鉄ユーストンスクエア駅からほど近く
大英博物館からは歩いて5分ほど。
「せっかくだから行っとくか⁉」 となるのは当然のことですよね~ (^^ゞ
エントランスを入れば自然光差す明るい「グレー・コート」
開館時間まえに到着したせいか、それほどの混雑なくセキュリティチェックを終え中へ
もともとは外部空間だったものを、ノーマン・フォスター氏の設計で改築が行われ
ギリシャ風の荘厳な建物にガラスの屋根がつけられた中庭「グレー・コート」。
自然光の入る明るく開放的な広場は、インフォメーション、ショップ、カフェなどの
機能が集約され、心地よいくつろぎの空間となっています。
じっくり見るなら3日はかかると言われる大英博物館。
興味のあるものだけを、ざっと見ようというわたしは、館内地図と案内板で
目指す展示物のフロアーを確認。
地上階はメインフロアーで、受付とショップを挟む形で展示ルーム1~27が並んでいます。
よしっ 古代エジプト、メソポタミア、ギリシャ、ローマは地上階だね!
さすが! 貴重すぎる展示物に目の玉ぐるぐる・・・
ルーム(展示室)4はお宝の宝庫!
ルーム4を入ってすぐの多くの見学者が取り囲んでいるのは、古代エジプトの象形文字
を解読するきっかけとなったという「ロゼッタストーン」です。
その考古学的価値を思うと、ちょっと身震いを覚えるような・・・
戦利品としてめぐり巡ってここに展示されていますが、元々の持ち主であるエジプトか
ら返還を求める声があがっているそうですよ!
同じルーム4には、エジプト第19王朝のファラオ「ラムセス2世」 の胸像があります。
67年間にわたり君臨した強大なファラオで、180人もの子供がいたと言われているそうです。
高さ2.67メートル、重さ7.25トンの巨像で運搬は困難を極めたそうで、右胸の穴はナポ
レオンが運び出す際に開けたものだそうです!
同じくルーム4にある大英博物館で最も有名で優美な猫「ゲイヤー・アンダーソンの猫」
ゲイヤー・アンダーソンが寄贈したことから、そのように呼ばれています。
紀元前600年頃作成されたブロンズ製で、猫の姿をした女神バステトを表していて
耳と鼻に金の装飾が施され、胸に護符が下げられて、更生の象徴とされています。
「グレーコート」のショップには、この猫ちゃんを使った土産物がたくさんあって
「あれも、これも」欲しくて困りました(;'∀')
ルーム10 アッシリアの守護獣神像
写真が汚い(^^;ですが・・・
現在のイラク北部であり、都市国家として栄えたアッシリアの絶頂期の遺産のひとつ。
一枚岩から作られた人面をした雄牛の像で、神の証とされる冠をかぶっています。
ルーム23 うずくまるアフロディテ像
2世紀頃作られた「うずくまるアフロディテ像」は、水浴姿を見られて慌てて体を隠す
アフロディテの様子を表しています。
女性の体のやわらかい曲線が美しいです。
後姿が何とも言えず素敵だったのに、写真撮ってないなんて・・・(。-`ω-)アホッ
ルーム24 イースター島のモアイ像
モアイ像は11~17世紀、チリのイースター島でポリネシア人たちによって、信仰の対象
として一枚岩から作られたのだそうです。
この像は現地で巨石像「ホア・ハカナナイア」と名付けられ、英国海軍が持ち帰ったもの。
2階で古代エジプト・ミイラを(ルーム62~63)
階段あるいはエレベーターで2階に上がると、古代エジプトのミイラが展示されている
エリアがあります。
「よくもこんなに集めてな」と思うくらいエジプトの壁画やミイラが並んでいます。
古代エジプト人は永遠の命と来世での復活を信じ、70日間かけてミイラを作っていたそうです。
おびただしい数のミイラに、強い信仰心とその死生観とを感じずにはいられません。
大急ぎでまわった大英博物館でしたが、ゆっくり時間を作ることもできたのに
今となってはもったいなかったなぁ~と思います。
ロンドンと言えば、「ナショナル・ギャラリー」も然り。
東京上野の国立西洋美術館で3月から6月まで「ナショナル・ギャラリー展」が開催予定
でしたが、コロナ騒動で延期となっています。
ロンドンだったら、ただで確実に観れたのに・・・(-_-;)