湧水公園 ~静岡県三島へのお出かけ
豊かな水に恵まれた富士山麓
「水の山」と言われる霊峰・富士山。
麓にたくさんの湧き水をもつというのも、他の日本の山々に例をみない富士山の特徴と
言えます。
富士山には年間約22憶トンの雨や雪が降り、蒸発散を考慮すると日量約450トンの水が
地下水として蓄えられていると考えられます。
長い時を経て、麓の何層にも重なった溶岩の隙間から地表に湧き出し、清らかな湧き水
として人々の生活を潤しています。
富士の湧き水で知られている所として、富士宮市の湧玉池、白糸の滝、忍野八海
猪之頭、富士浅間神社、三島湧き水群の小浜池、や柿田川湧水地などが数えられます。
三島市周辺では1970年代まで町の各所に湧き水が見られたようです。
しかし、現在その多くは涸渇してしまっているそうです。 なぜなのか?
三島市に隣接した清水町の柿田川公園
豊かな湧き水で知られるのは、三島駅から車で15分ほどに位置する清水町の柿田川公園。
車の往来が激しい国道1号線沿いに、緑豊かにひっそりと存在します。
「名水百選」「国定天然記念物」にも指定された、日本一の水量を誇る清流の柿田川が
流れています。
柿田川公園の「湧き間」からの大量の湧水を水源とする、日本でも稀有な一級河
川で狩野川水系のひとつである柿田川。
日本で最も短い一級河川であり、そして高知の四万十川、岐阜の長良川と共に日本三大
清流に数えられてもいます。
公園に入るとかなり広々としたスペースがひろがります。
とても静かでゆったりとベンチでくつろぐことができそうです。
圧倒的な透明度、神秘の湧水
見どころは、第二展望台に。
展望台の真したに神秘の色をたたえ、こんこんと湧き出す「湧き間」を見ることができますが
これはかつての紡績工場が井戸として利用していた名残だそうです。
この吸い込まれそうな濃紺?群青色?
井戸の底に沈む砂の色と太陽の光が、美しく幻想的なブルーを作り出すのだそうです。
広場に戻り、最奥の森の方へ向かうと木の柵を付けられた階段があります。
湧水ゾーンとの道しるべが・・・
ちょっと降りてみます。
そして、「湧水広場」に到着。
飛び石があったり、水辺で遊ぶスペースのようです。
おや~ なんだこの矢印は・・・
矢印が指し示すのは、水を湛えた四角い池。
よ~く見ると、なるほどポコポコと水が湧き出しています。
湧き間の水流や水圧、砂の吹き上げなどを、実際に触れて体験するために作られたもの。
公園内の散策路になっている「木製八つ橋」は柿田川の中心に位置します。
ここにも「湧き間」があります。
製紙会社の井戸の跡で、結構な勢いで澄んだ水が湧き出しています。
マイナスイオンたっぷりの清流にこころ洗われる散歩道でした。
清流でこころ洗い、貴船神社で恋愛祈願
柿田川公園の奥のほうに、本当にひっそりと貴船神社が祀られています。
京都の貴船神社本宮の分社で、縁結びにご利益があるそうです。
貴船神社というのは水の神様ですから、柿田川の清流のように清らかな心で祈願をすれ
ば、きっと思いは叶うということではないでしょうか(*^^*)