ゆらたび

日常から、非日常の折々の思いを綴りたい。

木曽路を行く~ 奈良井宿

 

木曽路はすべて山の中

 

「木曽路はすべて山の中である。」

これは、中津川市馬籠生まれの小説家、島崎藤村の小説

「夜明け前」の有名な一節です。

1泊2日の木曽路の旅のあいだ、何度も頭に浮かんできたフレーズです。

それくらい木曽路は本当に山間にあり、今でこそ交通の便も良くなっていますが

その険しさは江戸期の旅人には、厳しい難所であったことでしょう。

 

 

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木曽路とは、京と江戸を結ぶ中山道の一部を成す山道の俗称で

中山道69次のうちの11の宿場が設置されたそうです。

 

木曽川に添って険しい峠を越え、深い渓谷を縫うように走る一本の道筋。

往時の旅人に思いを馳せつつ、宿場を巡ってみました。

 

奈良井宿は、その距離1㎞日本最長の宿場

 

 

 

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塩尻駅から中津川行のワンマン普通列車に乗り

奈良井駅に到着しました。

 

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千本格子が早くもレトロな雰囲気をかもし出す奈良井駅舎を一歩出ると

周囲を見渡せば深山、そして駐車場の向こうになにやら町家らしき影が・・・

 

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特別な保存地区で、住民以外の車の乗り入れは禁止されています。

 

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このわき道を入ると、éã®é§å¥è¯äºæ¨æ½ã®å¤§æ©

「木曽の大橋」があるそうなんだけど、時間と気力がなかったぁ~ (;'∀')

 

おおっ もう宿場の入り口です。

 

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奈良井の宿は中山道69次の34番目。

東西に約200m、南北に約1kmにわたって

上町、中町、下町の街区が広がる日本最長の宿場町です。

 

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旅籠や造り酒屋、蕎麦屋、雑貨屋など

千本格子の家々が軒を連ね、その賑わいは「奈良井千軒」と呼ばれるそうです。

 

 

印象的な町構造、その特徴。

 

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まるで江戸の昔にタイムスリップしたかのような街並みの中
歩を進めると「中山道名所鍵の手」に到着。

 

鍵の手とは、道をわざとクランクに曲げて、敵から見えにくくし

一気に攻め込まれないようにする、防御的意味合いでの町の構成要素と言えます。

 

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また、後述の水場や「荒沢不動尊」など生活や、信仰を組み込んでいるのも

ひとつの特徴となっています。

 

高い山を背後に控え水も豊富なようです。

全部で6ヶ所もの水飲み場が設置され、生活用水として今も使われ

地元の水場組合が管理しているとの事。

 

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鳥居峠入り口の奈良井宿の鎮守「鎮神社」

 

宿場の街並みが途切れる町の南端、鳥居峠には

奈良井宿の鎮守様である「鎮(しずめ)神社」があります。

 

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奈良井宿に疫病が流行った時、これを鎮めるために

千葉県の香取神宮から主神をまねき祭祀をはじめたと言われています。

毎年、8月に氏子による盛大な例祭が行われるそうですよ!

 

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奈良井宿に来ることができた感謝の思いでお参りさせていただいて

来た道を戻ります。

 

ああ、五平餅食べたかったんだよぉ~ (*´з`)

 

NHK朝ドラ「半分、青い。」で見て以来、五平餅を食べたくてたまらなかったけど・・

木曽に来たら食べられるんだぁ~😋

 

 

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列車に乗る時間が迫っていたので、大急ぎで焼いてもらいました。

朝ドラの五平餅は、大きな小判型の串に刺したものでしたが

このお店のは、串なしで三種類の味が楽しめるもの!

 

ごまだれ、えごまだれ、ふきみその三種類。

ふきみそが、ちょっと苦かったけどホントに美味しかった。

米好きなわたしですから、嫌いなはずがないのです !(^^)!

念願かなってシアワセ~ (単に、食い意地張ってるだけですけどねぇ~)

 

 

木曽は優れた技術の漆器が名産です。

 

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櫛も有名です~ お六櫛。

 

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お六櫛の由来

頭痛に悩んでいた美人で評判の旅籠の娘「お六」 は、悩み続けていた持病の頭痛を治したい一心で御嶽山に詣で願をかけました。そしてお告げに従って、「ミネバリの木」で作った櫛を使い朝夕に髪を梳いてみたところ、不思議なことに病は全快しました。そこでお六は同病で悩む人を救いたいと櫛をうり、全国で知られるほど評判になったと言う伝説。

 お六櫛本舗ホームページより。

 

ステキなところが、いっぱいで紹介しきれませんね~ (*_*;

次は、馬籠宿にいきます。