ゆらたび

日常から、非日常の折々の思いを綴りたい。

なつかしの地、長崎紀行~ 竜馬像を探して・・

 

長崎とゆかり深い坂本龍馬

 

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坂本龍馬


近代日本の夜明けのために奔走した英雄といえば、まず坂本龍馬が挙げられます。

龍馬は地元の土佐をはじめ各地での様子が知られていますが、ここ長崎でも大変な活躍を見せています。

 

龍馬は元治元年(1864年)に、師である勝海舟に同行して長崎の地を訪れました。

当時は鎖国の時代、唯一世界に開かれていた長崎の町には、諸外国の文化や情緒が溢れ、龍馬に大きな刺激を与えたことでしょう。

十分な時間があれば、その足跡を辿るような旅も面白いかも知れませんね!

龍馬の故郷、高知の桂浜を訪れた時には、遙か太平洋の彼方を見つめる龍馬立像を見ることができました。

長崎にも竜馬像があることを知り、訪ねてみようと思います。

 

長崎バスで行こう~風頭(かざがしら)公園展望台

 

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風頭展望台から長崎港を望む

 

長崎市内における最大の龍馬ゆかりの場所と言えば、風頭山に開設された「風頭公園」と、そこから下って寺町通りに至る道筋でしょう。

聞くところによると3体の龍馬像があるそうですしね。

 

風頭公園は市街の東側にあり、長崎港を望む眺望の良さ、

凧(ハタ)揚げの名所であり、また桜や梅そしてアジサイなどの花の名所としても市民に親しまれているところです。

風頭公園は麓から600メートル、30分かけて徒歩で登ることも可能です。

しかし地獄の上り坂になるそうで、怖じ気づいたわたし。

長崎バスで頂上にある停留場まで行き、ゆっくり観光しながら徒歩で降りることとしました。

 

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バス停から5分ほど歩くと、すぐに風頭公園に到着しました。

途中で「長崎ハタ資料館」があり、無料でハタ制作の作業場と展示場を見ることができますが、時間がないのが恨めしい~('ω')

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「長崎ハタ資料館」を横目で見ながら・・・

公園内に入るとすぐに展望台が見えてきます。 

おお~ 坂本龍馬の像ですよぉ~ 大きいな~

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龍馬像


高さ4.7m(全身像3.2m+台座1.5m)、威風堂々と腕組をして日本の未来を見据えているかのような姿。   その造形は最も龍馬の実像に近いと言われているそうですよ!

 

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展望台の端には、司馬遼太郎のテレビドラマ「龍馬がゆく」の石碑が立っています。

龍馬像と同じ目線で、しばし素晴らしい長崎港までの眺望を楽しんで先を急ぎます。

もう夕暮れ時、暗くなる前に他の龍馬像を探さねばなりません! ( ー`дー´)キリッ

 

見っつけたぁ~ 二つめ、三つめの龍馬像!

 

長崎は本当に坂が多い街です。  急坂にビビリまくり・・・

今は風頭山なる、お山を下っているのだから坂道は当たり前ですね~ (;'∀')

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しっかし、歩いて登ろうなんて気を起こさなくてよかったぁ~ (;^ω^)

急斜面としか思えない場所に普通に民家が並んでいます。

途中、途中にこんな手作りの道案内が・・・  ホントにありがたいことです!

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おおっ いきなり道の真ん中に龍馬が現れたぁ~  ちっちゃいけど。

 

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わたしが風頭公園から辿った道は、かつて龍馬がどこへ行くにも必ず通った道で

「龍馬通り」と呼ばれています。

この標柱の上に、にょっきりと設置されている龍馬像の製作者は、先ほど見た風頭公園の大きな龍馬像と同じ「山崎和國」氏によるものだそうです。

一瞬しゃれかと思ったけど、銅像はなかなかしっかりした作りでした。

 

三体めの龍馬像は、この先にある「若宮稲荷神社」の境内にありました。

 

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この「若宮稲荷神社」は、龍馬をはじめとする維新の志士たちに厚く崇敬されたことから、「勤皇神社」「勤皇稲荷」の異名を持つそう。

その縁から風頭公園の龍馬像の原型が寄贈されたものだそうです。

 

なんとか日のあるうちに三体の龍馬像を辿ることができました。

意外なことに大きさは違いますが、製作者はいずれも地元の彫刻家「山崎和國」氏。

その制作秘話を拝見すると、風頭公園の大きな龍馬像を作る過程での試作品ともいえる

ミニ龍馬像を、龍馬通りと若宮神社に配されたもののようです。

どうりでいずれも出来が良いはずです (^.^)

 

この龍馬通り、まだまだ見どころは尽きません。 

長くなりましたので後は、次回の記事に譲りたいと思います。