ドジでオペラを見損なったはなし
華麗なブダペスト国立歌劇場
(ブダペスト国立歌劇場)
ハンガリーの国立歌劇場は、首都ブダペストにある
イタリア風ネオルネッサンス様式の荘厳な建物。
1884年にハンガリーの偉大な建築家イーブル・ミクローシュによって
建てられ、戦禍を逃れて100年以上も様々な演目で人々を魅了してきました。
マーラーが音楽監督を務めた黄金時代。
その伝統と、そして華やかなインテリア。
ヨーロッパ旅行の計画を立てるに際して、どこかでオペラ鑑賞できたら
ケチな旅行にも花が添えられるかも・・・なんて思ってました。
ヨーロッパは名だたる劇場が数ありますから、
まぁ~だいたいフランスのパリのガルニエか、
ドイツのドレスデンか、あるいはオーストリアのウイーンあたりかな。
オペラ「椿姫」のチケットが取れた~
そんな時、ブダペストの歌劇場は素晴らしい建物で
しかも、あり得ないくらいリーズナブルに鑑賞できるとの情報をゲット。
わたしの訪欧時期の演目はなんと「椿姫」!!
おませですけど、わたしは子供のころから椿姫が大好きなのです。
(オペラ椿姫)
もう、絶対に観る!
取りましたよ。無理くり日程を合わせて。
公演最終日の3月12日。 チケットは税、手数料込みで31ユーロ(4000円弱)。
支払い済みのメールをプリントアウトして
「あとは当日持参でオーケーね!」と思い込んだのが運の尽き。
もう、ひと工程、添付のPDFのプリントアウトが残っていたのに、
あまりの嬉しさに舞い上がっていたとしか思えません。
しかも、それに気が付いたのは前日の夜。
どうしよう~ どうしたらいいの~
あ~ これが日本だったら、コンビニに駆け込めば済む話なのに・・・
「椿姫」だよ~ 何としても観たいよ~
当日、オペラは19時開演。
もう、劇場で聞いてみるしかないな。
もしかしたら、お金払ってるんだから大丈夫かも。
プリントアウトもあるし、スマフォに申し込みの履歴残ってるし・・
はいはい、甘い期待だってことは分かっていましたよ!
ヨーロッパって、と言うか海外って、日本のように察するとか、
大目に見るとか、の概念ないですもんね・・・
数年前イタリアミラノのマルペンサ空港で、飛行機に乗り遅れた時
身に染みてます・・・いろいろやっちゃってるんで・・
ところで、チケット取った後に気が付いたのですが
現在、ブダペストの国立オペラ座は工事中で、
東駅近くのエルケル劇場での公演なのです。
ちょっと、がっかりだったけど、椿姫を観れるのなら全然許せます。
で、時間前に取りあえず、「なんちゃってドレスアップ」してエルケルへ。
(エルケル劇場)
あいにくの雨模様でしたが、たくさんの人たちが
きちんとした身なりで、最寄駅から続々劇場へ向かっています。
入り口を入ると、右側に受付があり思い切って聞いてみました。
答えは、予想通り「NO」でした。
ちょっと食い下がってみたけど「PDFプリントアウトが原則だから・・」
の一点張りで、聞く耳持た~ず。 でしたよぉ~_| ̄|○
オペラ観れずぅ~ 負け惜しむしかない(泣)
良いもん、良いもん。エルケル劇場って知ってたら来なかったよぉ~
たった4000円ぽっち、痛くない、痛くない(ちょっと、良い物食べれたかな~)
一生懸命、自分を慰めながら、トボトボ駅に向かう。
まだ、劇場に向かう人がいっぱい。
「あなた達は、観れるんだね~」 やっぱ、さみしい~
(失意のハンガリーの詩人)像