ゆらたび

日常から、非日常の折々の思いを綴りたい。

知っとこう!ヨーロッパ鉄道のこと

日本とは違うヨーロッパ鉄道

ヨーロッパ周遊、鉄道の旅を終えて、学んだこと、そして感じたことをまとめてみました。 ヨーロッパの鉄道を利用するうえで、日本との違いを分かっていないと戸惑うこともあるでしょうし、手痛い失敗にも繋がりかねません。 それ程に大きな違いがあります。 私の経験しただけでも、以下に挙げる特徴がありました。

 

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ヨーロッパ鉄道の特徴

1、大都市には複数のターミナル駅がある。

ヨーロッパの大都市には、ターミナル駅が複数あり、行先別に利用する駅が異なります。 フランスのパリでは、パリ北駅、東駅、リヨン駅、オステルリッツ、モンパルナス、サン・ラザールの6つの駅があります。 例えばパリ北駅ならば、ロンドン行きのユーロスター。ブリュッセル、アムステルダム行きのタリス。 そしてドイツやフランス北部へ向かうTGVなど長距離列車が発着します。

パリ、リヨン駅ならイタリア、スペイン、そしてフランス南東部へ向かうTGVが発着しています。

ハンガリーを例に取るならば、ブダペスト西駅は、チェコのプラハやブルノなどへの昼行列車、東駅はプラハそして、ポーランドのクラクフやワルシャワ行きの夜行列車の発着を担っています。

 

2、改札がない

 

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日本の駅では、切符あるいはICカードを、改札機に通してホームに入りますが、ヨーロッパの駅にはほとんど改札がなく、外から直接ホームへ入ることが出来ます。 これは信用乗車方式と言い、乗車券を自己管理することで、設備投資や人件費をかけないようなシステムなのだと思います。 当然、無賃乗車は許されませんし、切符の刻印を忘れるのも無賃乗車と同じ扱いです。 抜き打ちのチェックで捕まると、高額な罰金を請求されます。 あと、日本と違って車内清算や乗り越し清算という概念はありません。

 

3、発車ホームが固定されていない

 

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ほとんど発車の15分~30分前まで、発車ホームが決定されず、電光掲示板の前にスーツケースを持った多くの人が待機しています。決定されて表示のあった人から急いで去っていきます。。多くの列車に乗ってきて、最初は不自由さを感じましたが、そのうちそんなものだと慣れましたし、乗り遅れるようなこともありませんでした。

ただ気を付けたいのが、急に発車ホームが変更さることがあります。私も2回経験しましたが、周りの乗客の様子で分かります。

4、ホームや車内のアナウンスがない

 

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基本的にアナウンスはなく、発車ホームの確認も構内の電光掲示板を見ます。発車ホームが提示されたらホームに行き、頭上の表示板を確認します。

車内アナウンスもなく、新しい車両だと次の停車駅が表示される事もありますが、だいたいはないので、ホームに掲示されてる運行予定表を見ておくなど、自分で気を付けるしかありません。ヨーロッパ鉄道は、運休や遅延が多いと聞いていましたが、私の利用時は運が良かったのか、改善がなされたのか、予定時間に到着したので困ることはありませんでした。

 

5、座席の違い

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ヨーロッパの列車の座席は、だいたい1等と2等に分かれています。日本の感覚なら、一等が「グリーン車」2等が「普通車」に該当する感じです。例外もありますが、だいたい両者の差は座席配置数が異なるという点です。 ほとんどの人は2等を選んで不自由ないと思われます。

座席予約に関しては、ユーロスターやタリス、そしてフランスのTGVやスペインのAVEなどの高速列車は座席予約が必須です。 他はほとんど予約の必要はありませんが、長距離移動で混雑が予想される時期は、予約したほうが楽ですよね。 私もドレスデンからプラハに行くICEでは予約していなくて、コンパートメント車両だったので居場所がなく、2時間余り昇降口にうずくまって過ごしました。 あとは全部予約したのですが、たいてい空いていましたから運ですかねぇ。

 

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6、検札、パスポートチェックが必ずきます

ユーロスターやTGV,、AVEはセキュリティーチェックがありますが、他の列車でも乗車チケットを確認する検札が必ず回ってきます。 また、国境越えの時はパスポートチェックもあります。特に問題がなければ恐れることはありませんが。

 

7、その他

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ヨーロッパはホームの位置が低いです。だから重くて大きな荷物を積み込むのは、本当に大変です。ヨーロッパの男性はとても親切なので、近くに居れば気軽にお手伝いしてくれますが、期待できない状況では自分で頑張るしかありません。

あと、メトロ駅でもそうですが、エスカレーターの速度が半端なく早いところが結構あります。しかも傾斜が急で高く、ホントに気を付けないと落ちますよ~。