モダンカルチャーの影の苦悩~ベルリン
歴史に翻弄された都市
ヨーロッパで最もドラマティックな都市ベルリン。
第二次大戦後の東西分断。
その象徴の壁によって引き起こされた数々の悲劇。
そして、東欧革命に伴って起きた壁の崩壊。
東西統合以降の新生ベルリン。
そうした歴史的にも、文化的にも魅力あふれる街です。
未来型的なガラスの駅舎ベルリン中央駅
ベルリン中央駅は東西ドイツ統一後、建設された新しい駅です。
そのお洒落な外観から、訪れる観光客の期待を
いやが上にも高める役割を果たしているのかも。
しかし、観光の中心はむしろ、
観光ポイントにアクセスのよい「フリードリッヒ・シュトラーゼ駅」や
「アレクサンダー・プラッツ駅」になるでしょう。
いずれにしても、交通網の発達しているベルリン。
Sバーン(近郊列車)、Uバーン(地下鉄)、トラム、バスと
すべて共通チケットだし、路線図も分かりやすいのです。
1dey、あるいは、1weekなどの乗り放題チケットを手にしたら
軽やかに街歩きできますよ!
さあ~ 輝かしいベルリンを楽しもう~♪
マインツで仲良くなった女の子から
「ベルリンは、最高だよ」ってお奨めされてたわたし。
でも、到着早々、痛恨のミスが発覚!
良かったら、過去記事読んでね!!
この旅は、“ヨーロッパの街の雰囲気を楽しもう”が目的なので
ガツガツした観光地巡りはしないつもり。
ベルリンには、5つの美術館、博物館のある博物館島があり
素通りするにはちょっと惜しいけど。
活気あふれるアレクサンダー広場周辺
アレクサンダー・プラッツ駅は、すごく便利で
ベルリン観光の要と言っても良いかも知れません。
駅を挟み、縦横にトラムが走り、バス停も目の前です。
ベルリン市内交通のバスには、100番と200番の
主要観光スポットをグルっと回ってくれる便利なバスがあります。
(アレクサンダー広場とテレビ塔) (マリエン教会)
駅を出ると目の前に、ベルリンを代表するテレビ塔がそびえ立っています。
すぐ隣に、ベルリンで2番目に古いマリエン教会。
森鴎外の「舞姫」にも登場するそうで、
田舎の景色にもすんなりマッチしそうな、赤い屋根の素朴な教会です。
駅の反対側にGRELIA(ガレリア)というデパートがあり
その先が、ウーラニアー世界時計があるアレクサンダー広場です。
ドイツの駅のトイレはだいたい1€のチップを置くシステムですが
このデパートのトイレは0.5€でOK!
(トイレの近いわたしは、チップもばかにならない・・・
何回も行っちゃった~ (^^♪)
アレキサンダー広場は、よく待ち合わせにも利用され
大勢の人が憩っています。
お天気が良ければ、何時間でもまったりできる。
ベルリン名物、カリーブルストを売る人も回ってきますしね。
(カリーブルストは、グリルソーセージに特製カレーソースがかかったもの)
少し歩けば、ベルリン市の行政機関、
赤の市庁舎を見ることが出来ます。
ベルリン大空襲で壊滅的被害を受け、再建され元通りに。
観光の足は何にする~?
アレキサンダー・プラッツ駅から
ブランデンブルク門まで歩いても30分程。
体力があれば、のんびり歩くもよし。
トラムを使う手段もありだし・・
先にご紹介した巡回する路線バスなら
ちょっと高い位置から歴史的建造物などを見れるから捨てがたいな~
お好きにチョイスしてって感じですね。
(100番の路線バス) (東ドイツが残したアンペルマン信号)
わたしも徒歩を基本に、疲れたらバスを使いました。
でも、気を付けないと急に全員降りるように言われ
放り出されることがあります。
運行上の都合で、予定されてるのでしょうが
いきなり降りろって・・・先に言っといてよ~
降ろされたのが、ツオー駅近くだったので、
戦争への反省を促すため崩れたままに置かれた、
カイザー・ヴィルヘルム旧教会を見ることが出来ました。
(カイザー・ヴェルヘルム旧教会)
観光ポイントは狭い範囲なので、割と楽です。
(ベルリン大聖堂)
重厚で歴史を感じさせるベルリン大聖堂、脇をシュプレー川がながれ
博物館島に繋がっているよう。
さらに、歩を進めると
勝利の女神ヴィクトリアが金色に輝く、戦勝記念塔が見えてきます。
ほどなくしてブランデンブルグ門が。
こちらもてっぺんに四輪馬車に乗ったヴィットリアの像が。
ベルリンの歴史は、ある意味戦争の歴史でもあるから納得ですね。
近くに、国会議事堂があり、中央のガラスのドームは見学可能。
(ホロコースト記念碑)
ブランデンブルグ門近くの「虐殺されたユダヤ人の為の記念碑」
ユダヤの人たちは、ヒトラー以前から迫害の歴史があります。
負の歴史から目を背けてはいけないのだけど、あまりの酷さに耐えられません。
ここは、目の当たりに見せるのではなく
静かに思いをはせるような、そんな場所。
あるテレビ番組を思い出しました。
ベルリンの中年男性が、絞り出すように語ったのは
「時々、自分がドイツ人であることを、強烈に苦痛に思える時がある」と。
多くの涙を見てきたイーストサイドギャラリー
イーストサイドギャラリーは、
Sバーンに乗りOstbahnhof駅で降りるとすぐです。
オープンギャラリーとして開放された壁に21か国の
118名ものアーティストによって描かれた作品を見ることが出来ます。
長さ1.3㎞、端まで歩きましたが、決して長いとは思いませんでした。
風刺があったり、問題提起だったり・・・
見た人が、各々感じたり、判断すること・・・!
訪問時期は、四月初め。
壁が終わった先の公園に数本の満開の桜が・・・