湯島天神 茅の輪くぐり
千代田線沿線
情緒あふれる都内の下町散歩。ブラブラと時を忘れて歩きます。
天神様へのアクセス
湯島へのアクセスは東京メトロ千代田線からで、湯島駅に到着したら、出口右手の春日通りの緩やかな坂道を2~3分も歩けば湯島天神入り口に到着します。
湯島天神は、文京区湯島にある1500年以上の歴史を持つ神社で、正式には湯島天満宮とされています。
学問の神様として知られる菅原道真公を祀られ、受験シーズンともなれば受験生が合格祈願に訪れ、多くの絵馬を奉じていきます。 また、「湯島の白梅」など境内の梅の花でも有名で、梅まつりの時期には45万もの人出で賑わうそうです。 ちなみに、境内およそ300本の梅の木のうち、8割は白梅だそうです。
表参道、銅鳥居
湯島天神の由緒や石碑などを眺めながら、境内の奥に進みます。 恐らく湯島駅とは反対の入り口が表参道に続く正門側だと思われます。
珍しい銅製の銅鳥居(東京都指定有形文化財)を、一礼してくぐると本殿が見えます。
茅の輪くぐり
あれっ、何だろう?
本殿のすぐ前に大きな草の輪っかが設えてあります。 これは茅(チガヤ)という草で編んだ「茅の輪」と呼ばれるもので、これをくぐることにより、心身の穢れや禍の原因となる諸々の罪や、過ちを祓い清めることを目的とする伝統行事だそうです。 元は宮中祭祀であった「大祓」が起源らしく、6月に「夏越の祓」と12月に「年越しの祓」と年2回行われます。半年間に溜まった罪や穢れを落とすための儀式で、次の半年間に病気や災難に遭わないようにとの意味も込められています。 そして輪をくぐって出てくるということは、新しく生まれ変わる再生の意味があるそうです。
私は初めて目にしたのですが、輪の左側にくぐり方の作法が表示してありました。 (神社によって多少の違いもあるようです) 手水でお清めした後、 作法通りにくぐってお参りを済ませました。
道真公の撫で牛
道真公は丑年の生まれということもあり、牛を特別かわいがられていたそうで、どこの天満宮に行っても牛が飾られているようです。
道真公は、「人にひかせず牛の行くところにとどめよ(牛の行ったところへ埋葬してくれ)」との遺言を残され、亡くなられた後、ご遺体を運ぶ牛が座り込んで、動かなくなった場所に埋葬されたと伝えられています。
通称「撫で牛」呼ばれているこの像は、撫でてから願掛けをするとそれがかなうと言われ、自分の体で痛みのある部分と同じ所を撫でると、快方に向かうと言われています。
私は、もちろん頭を撫でておきました。 あ~ 痛いわけじゃないんだけど・・・。
探すなら 奇縁氷人石
これは迷子石と言われ、落とし物や迷子のある場合、この石にお願いすると見つかると言われています。
泉鏡花筆塚・梅園
本殿脇の保存樹林地帯の一角にある、「婦系図」の作者、泉鏡花の筆塚。風情のある庭となっています。
西日暮里、千駄木、本郷からこの辺りは、明治、大正の文豪ゆかりの地が目白押し。近代文学好きにはたまらない散歩道ではないかと思います。
時期外れで、梅の花は見ることが出来ませんが、たくさんの梅の実が木の下に落ちていました。