塔のへつり~会津街道を行く
鬼怒川温泉~川治温泉を抜け会津へ向かう
鬼怒川温泉に1泊し、会津に向けて121号線を北上します。
多少山間部を通るのでトンネルもありますが、昔からの大きな通りの風情。
山王峠を超えたあたりにあった道の駅「会津西街道たじま」でちょっと休憩。
定番アイスでドライブ疲れをちょっと癒す!
南会津の地をさらに北に向かって車を走らせます。
やがて国道を右に折れた方向に「とうのへつり」への標識が・・・「とうのへつり」
ってなんだぁ~?
太古百万年の歴史が創り出すロマン~塔のへつり
「塔のへつり」って何か自然の造形の事らしいぞ・・・としか知識がなかったわたし。
調べてみると、100万年にわたる浸食と風化が生み出した奇岩が連なる渓谷で
塔の形が立ち並ぶ断崖という意味から名付けられた景勝地だそうです。
「へつり」とは、地元の言葉で危険な断崖を意味します。
ちょっと離れた場所に有料駐車場の表示があるけれど、入口近くの食堂兼お土産物屋さ
ん前に無料で駐車することができます(もちろん、お客さんになる必要がありますが!)
入口の表示から、きれいに整備された階段を下りていきます。
すぐにつり橋と渓谷の情景が広がります。 もうすでに絶景!
つり橋「藤見橋」は、ちょっと揺れます。 苦手なんだけど頑張った(~_~;)
それぞれの岩には形の特徴から名前が付けられているようです。
悩めるすべての人を救済する「虚空蔵菩薩」さま
「藤見橋」を渡ると、岩穴に祀られた「虚空蔵菩薩」の参道になっています。
足を滑らせたらはるか下の川に転落の危険がある、狭くて囲いもない参道ですΣ(゚Д゚)
恐怖の岩の柱を巡ると、浸食され板状になった「舞台岩」の下に小石が積まれ、賽銭が
投げられています。
賽の河原的でちょっとコワい(*_*;
すぐ脇に作られた、段幅が狭くて登るのが大変な階段を経て、お堂のある場所へ。
この「虚空蔵菩薩」の創建は大同2年(807年)坂上田村麻呂によると伝えられ、本堂は
江戸時代に再建されたものだそうです。
中には菩薩さまが祀られているのですが、住職が在寺の時だけ扉が開かれるそうです。
(在寺の日時は不定期。) ※管理は下郷町塩生の旭田寺ときいています。
知恵や福徳をもたらす菩薩様。
縁結びや長寿祈願で多くの人が訪れるそうです。
会津のおそばを食す😋
「塔のへつり」と「虚空蔵菩薩」さま参りが済んで、ちょうどお昼の時分どき
車を停めたお土産屋さんに戻ってお昼飯とします。
会津庶民の味と言われる「ソースカツ丼」を食べたかったけど、あまり注文する人がい
ないのか、今はやってないとのこと。
むちゃくちゃ暑かったので、唯一の冷たいメニューである「山菜たぬきそば」を注文。
観光地にありがちなツーリストメニュー的な味かなと、期待していなかったのだけど
なかなか美味しくいただけました。
おろした辛み大根が添えられていて、お蕎麦も風味豊かでした(^^)v
さあ~ 次は同じく南会津下郷町にある大内宿を目指します。