会津西街道「大内宿」 ~会津街道を行く
江戸の宿場町の風情そのままに「大内宿」
鬼怒川から会津若松を目指して、会津街道を北上の途。
南会津下郷町で「塔のへつり」を見た後、国道121号線に戻り少し走ります。
小さな橋を越えた先に「大内宿」への看板が。
案内に従い左へ進路を取って田舎道をすすむと大内宿の有料駐車場に到着します。
大内宿は、福島県南会津市下郷町の会津西街道(別称:下野街道)沿いに、茅葺き屋根の
民家が立ち並ぶ歴史ある集落です。
約400年前の江戸時代には、重要な運搬路でもあり、参勤交代や江戸に向かう旅人の宿
場町として栄えたところです。
昔は「半農半宿」の宿場だったのが、現在は完全に観光化することによって昔ながらの
雰囲気を維持されているではないかと思います。
住民憲章を作り「売らない・貸さない・壊さない」の3原則を守り、景観の保存と伝統
的な屋根葺きの技術習得・継承に全員で取り組んでいるのだそうです。
そのあたりは中山道の妻籠宿とも同様で、そうでなければ古き良き伝統は守り通すこと
はできませんよね! (^.^)うんうん!
今はまだ人影まばらな大内宿
新型コロナ感染症の影響で観光客もまばら。 閉店しているお店も多かったですねぇ。
大内宿街並み展示館「問屋本陣」
茅葺屋根の民家が並ぶ街道の中ほどに、敷地も広いひときわ立派な住宅があります。
かつての問屋本陣跡を再建したもので、館内には江戸時代の部屋があり、写真や
生活用具1300点あまりが展示されています。
入館料大人250円を支払います。
大内宿を見守る高倉神社と大杉
街道沿いの茅葺家並の間に唐突に見えてくる大きな鳥居。
ちょっと見には神社らしき姿は認められませんが、鳥居をくぐって山の方に5分ほど歩くと
第3の鳥居の奥に、遂に高倉神社の本殿が見えてきました。
高倉神社は、平氏に討たれてしまった才気煥発で知られる後白河法皇の第三皇子で「倉
宮以仁親王」の霊を祀ったもの。
毎年7月2日「半夏の日」に行われる古くから続く伝統の祭礼「大内宿 半夏祭り」は
この高倉神社の祭礼だそうです。 ※新型コロナ禍のため2020年は中止となっています。
見どころと言われる大杉は拝んでおきたい!
大内宿の歴史を見てきた、樹齢800年の大杉です。
名物はねぎそば(高遠そば)
お蕎麦の食べ方として、お箸の代わりにネギを使うと言う大内宿の「ねぎそば」はおも
しろい食文化として話題になったりします。
旅の醍醐味のひとつには、その土地の名物を食べるってこともありますが、我々はネギ
が苦手・・・「ねぎそば」は無理だね!
ちなみに「ねぎそば」は、長野の「高遠そば」が会津の地にまで広がったことから
はじまり、「ねぎのように細く長く白髪の生えるまでいきる」という願いをこめて
ねぎが添えられるようになったのだそうです。